海とごはん[済州島]#006 「安藤忠雄と絶景カフェラテ」

2014.12.17      Translation of author 日本語

私がまったく予想していなかった済州島でのうれしい誤算は、「安藤忠雄の作品が存在している」ということだった。しかもひとつではなく、カフェやレストランなどが入った商業施設『グラスハウス』とその近くにある芸術作品としての建築物『ゲニウス ロキ』のふたつを見ることができた。韓国で日本を代表する建築家の作品に巡り会えるとはラッキーだ。

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ソプチコジという岬に建つ『グラスハウス』はその名のとおりガラス張りで、済州島の景色を一望できる。建物に足を踏み入れてみると、柱や壁がさまざまな角度から島の風景を美しく切り取って見せてくれていることに気がつく。遠く離れて霞んで見える島の輪郭や目の前で光るさざ波など、どこを見てもまるで絵はがきのようだ。

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せっかくなので建物内の『レストラン ミント』で少し休憩。山登りと乗馬の後のアイスカフェラテは、目前から彼方まで広がる景色とともに味わうといっそうひんやりと身体に染みわたった。

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続いて『ゲニウス ロキ』へ。入場料を支払い建物内へ入るやいなや、特別で、神聖さすら漂う空間が待っていた。グラスハウスでも使われていた風景の切り取りの手法がやはり緻密に計算されていて、私はこのまま切手を貼って送れたらいいのにと何度も悔やんだ。建物のすみからすみまで島のその日その瞬間の光や風、温度がそのまま反映され、芸術作品というまったく新しい姿になって私たちを終始圧倒させた。

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安藤忠雄の作品のように場所や環境など与えられた条件の中で気付きを得て、それを活かして新たな価値をつくることと、旅の途中で予期していなかった出会いを楽しんで忘れられない思い出にすること。それはどこか似ているかもしれない。

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