瀬戸大橋の東約10kmで小豆島の西約10km。香川県高松市の北約13km、岡山県玉野市の南約3kmに位置する直島(なおしま)。

大小27の島々からなる直島町の中心で、面積7.80平方km、周囲約27.8km、人口約3,200人の島です。

約100万人の来場者を集めた瀬戸内国際芸術祭の拠点となった島で、今では「アートの島」として瀬戸内屈指の人気の島に。

このところ民家を改装したおしゃれなカフェやゲストハウスが増え、若者を中心に島外からの移住者も増加しています。

香川県に属する島ですが、距離的に岡山県の方が近く、電気と水道などは岡山県側から送られてきます。

戦国時代末期には小規模ではあったものの水軍の根拠地であり、直島城が築かれ城下町の形態が作られていたようです。

また、江戸時代には廻船業や製塩などが盛んになり瀬戸内の島々の中でも重要な位置を占めていたそうです。

その後、1917年(大正6年)、島の北側に三菱合資会社の銅精錬所ができて工業の島へと大きく転換しました。

この精錬所により島は経済的には潤いましたが、精錬所から出る亜硫酸ガスなどで島の北部や周囲の島々の木々が枯れ落ちてしまった時期もあったそうです。

さらに1960年代以降、金属製錬事業の高度化と平行して合理化が進み、以来従業員数や島の人口は減少。また銅の国際価格の低迷から製錬事業そのものが低迷し、直島製錬所はリサイクル事業など、金属製錬以外の新規事業開拓を迫られるようになりました。

そして、1990年代に隣の豊島で産業廃棄物の不法投棄問題が発生。直島では新規事業として精錬所内で豊島に不法投棄された産廃処理を行うことを決めたのです。

直島の製錬所は近代化され、精錬所敷地内に豊島廃棄物中間処理施設から産出される飛灰を処理し金属などの資源として再生する産廃処理施設を総合的に整備するなどして、全国で15番目(島では初めて)エコタウンプランの承認を受け、循環型社会の先進地を目指した島づくりを進めています。

また、「はげ山化」した直島が、観光に対して力を入れ始めたのは前町長である三宅親連氏が町長に選ばれてからの事。豊かな自然が残り瀬戸内海国立公園に指定されている直島南部を中心に、文化的で清潔な観光の展開を目指し、キャンプ場などの設備を整える直島の観光化プロジェクトを推進しました。

そのプロジェクト自体は、石油ショック後、業績が低迷し撤退しましたが、その後、島を文化的な場所にしたいという意向で町長・三宅親連と福武書店の創業者・福武哲彦との間で意見が一致。「ベネッセアートサイト直島」の活動が開始されました。

この活動に対して当初は地域の住民からの反対もあったようですが、ベネッセは住民との関係構築に尽力し、徐々に理解されるようになったそうです。

そして島に美術館等が整備され、近年では多数の現代アートが点在している「アートの島」として世界的に知られるようになり、世界中から多くの観光客が訪れるようになりました。

瀬戸内の美しい自然や昔ながらの古い町並も残されていて、それらがアートと融合した雰囲気がこの島の大きな魅力となっています。

 

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Creative Commons Photo by gacha223

 

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Creative Commons Photo by M Murakami

 

そんな“現代アート”が楽しめるのは島の中央部集落から南部にかけてのエリアです。

安藤忠雄氏が設計した、瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大部分を地中に造りながら巧みに取り込んだ自然光で作品鑑賞する「地中美術館」や、<自然・建築・アートの共生>をコンセプトに美術館とホテルが一体となった「ベネッセハウス」などがその中心。

 

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Creative Commons Photo by fujimoto kazuki

 

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Creative Commons Photo by mk1221jp

 

その他にも古民家を独自の現代美術で表現する「家プロジェクト」や野外展示作品は島内の各所に点在していて歩いているだけで楽しめます。また、アーティスト・大竹伸朗が手がけた実際に入浴できる美術施設なども見どころです。

フェリーターミナルから古い町並みが広がる本村地区へは島内バスで約5分、自転車で約10分。島内バスの運行ダイヤは充実していますが、時間を気にせずアート作品を見てまわるならレンタサイクルが、そして、アート作品だけでなく島全体をゆっくりと感じたいならレンタルバイクがおすすめです。

美術館や展示されている現代アート、そのアートと融合した古い町並みや美しい瀬戸内の自然はもちろん単純に素晴らしいのですが、そんなアートの島に至るまでの歴史や、産業・経済などにも関心を持って巡ってみると、また一段と興味深い島と言えるかもしれません。

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  • データ
基本情報

直島

アジア日本四国

所在地 香川県香川郡
面積 約7.8km²
周囲 約27.8km
最高標高 地蔵山 約123m
人口 約3200人(2013年)
アクセス方法 高松港からフェリーで宮浦港へ約20分。1日9便。
宇野港からフェリーで宮浦港へ約20分。1日17便。
島内交通 バス
気候 この島に近い気候:岡山県玉野市
天気 直島町
関連リンク 直島町
直島町観光協会
ベネッセアートサイト直島
四国汽船
せとうち島手帖
さぬき瀬戸しまネッ島

 

マップ
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1 Comments

  1. じてんしゃ
    2015/01/27 at 10:16  by ともお

    学生だったころ、『風景学入門』の中村良夫さんのお話を聞きに、先輩と東京から夜行バスを乗り継いでこの島に行きました。

    当時をふりかえると2005年ころでしょうか。
    あれから10年も経っているのですね。

    自転車で島を巡るのにちょうどいいサイズの島だったと記憶しています。

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