[Photo] 銀塩カメラな理由(西表島)

2014.10.16     Translation of author 日本語

西表島の広大なスケールは、ファインダーにおさめることはどうにも難しくて、シャッターを着るのに躊躇する場面が度々あった。これまでのトリップでは祖父の遺品であるNikonFを使用していたが、このトリップからはF3へアップグレードした。その使用感がまだ馴染んでいないことも、躊躇する理由だったのかもしれない。

その野生はとにかく旺盛で時間のスケールが狂うほどの迫力がある。その迫力と一つ一つ対峙しながら、時に丁寧に、時に勢いで西表島の光をフィルムへと取り込んだ。

だから、ピンぼけもしているし、露出もあっていないものも多い。なにより僕の撮影にマニュアルはない。系統的に学んだというわけでもない。

ただ祖父から踏襲したカメラでファインダーを覗き、シャッターを切るという行為に意味があって、撮影技術にはさほど興味がなかったりもする。ファインダーを覗くこと、シャッターを切ること、これらの動作を繰り返すことで、他界した祖父とカメラを通して繋がることができるのだ。

そういうわけで、僕は銀塩カメラを使って撮影をしているのです。

そして、そのありのままの粒子で表現しているのです。

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Special thanks : 西表cafe / 島廻遊(しまりあしび)
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プロフィール
明石 タカフミ(さとうきび畑)

明石 タカフミ(さとうきび畑)

編集 / ライター / 写真

1981年 神奈川県出身。二宮町在住。
法大博士課程単位取得退学。専門は地図表現、空間情報学、都市形成史。
在学中に環境活動家のポール・コールマン氏に出逢い、環境活動を行う。
その後は、研究と環境活動を軸に、
マップコンシェルジュ、地図製作、農民、山小屋勤務、主夫を経て現職。

島の原体験は、イタリア南部のシチリア島。
祭と神社と酒と温泉が大好き。Nikon F/F3を主に使用。
島歴:シチリア島・リパリ島・ストロンボリ島・ボルネオ島・スマトラ島・サモシール島・礼文島・利尻島・網地島・大島・直島・硫黄島・石垣島・西表島・波照間島・与那国島など