[Movie] 利尻島

2014.09.30     Translation of author 日本語

利尻島の取材にあたって、最初、利尻山に登る気はあまりなかった。

でも、島で出会う人々の「登るんだよね?」という雰囲気に何となく背中を押され、景色が良いという8合目まで頑張ってみた。

8合目まで頑張って撮影を済ませて下山しようとしていたら、一緒に休憩していたおばさんに「絶対に頂上まで登りなさい!」「登らないと後悔するよ!」と猛烈に説得され、結局、頂上まで登ってしまった。

体力的にかなりきつかったし、8合目で下山するつもりだったので、下る途中で水が切れて脱水症状になりかけたりもしたけど、今思えば頂上まで行けてよかった。

頂上まで登っていなかったら、どこかで利尻島に踏み込み切れなかったような思いが残っていたかもしれない。

真剣に意見をくれる人の言葉にはきちんと耳を傾けるべきだと、再確認させられた。

そして、やると決めたら自分に言い訳をせずにまっすぐ進めばいいのだと、また、ゆっくりとでも進み続ければいつかは頂上にたどり着くのだと、利尻山に教わった。

山から下ると、鴛泊(おしはく)の集落はお祭りだった。通りには出店が並び、子供たちがはしゃいでいる。

神輿(みこし)は港を練り歩き、休憩しながらゆっくりと神社に向かう。

休憩所で酒をのみふざけ合っていた担ぎ手達が最後の力を振るように鳥居をくぐり抜けて参道を進む。

独特の低音で繰り返されるおみこしの掛け声が辺り一帯に響き渡る。

もう観客がいるわけでもない。誰かに見せるために見てもらうためにやっているわけじゃない。

やりたくないというわけではないだろうが、特別にやりたくてやっているという雰囲気でもない。

ただ、本当にそうすることに意味があって、そうすることが必要で、だからやっているのだろうな。そんな風に思える。

素晴らしい場面に立ち会えたことに、ただ感謝した。

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Film by Daiichiro Takimoto
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音量ボリュームを大きくして大きな画面でぼーっと眺めてもらうと、旅をしている気分になれる。この動画はそんなイメージで制作しています。
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プロフィール
瀧本 大一郎

瀧本 大一郎

編集 / 写真 / 映像 / ライター

1972年 愛知県出身。法政大卒。株式会社tabit代表/webプロデューサー。Shima-trip発起人。
卒業後に就職した広告会社を3年弱で退職してフリーライターに。
30代前半に東京でのパッとしない日常に嫌気が差して、アジアをぐるぐる放浪したのちインドでしばしそとこもる。
帰国後しばらく愛知県で自動車工場の期間従業員などをして金を貯め再上京。
派遣社員(ライター)、web制作会社などを経て、現職はwebプロデューサー。
コンテンツの企画・制作、編集・ライティング、映像制作、写真撮影なども行う。
島歴:ペナン島、ランカウイ島、サムイ島、パンガン島、タオ島、サメット島、デッド島、薩摩硫黄島、石垣島、西表島、波照間島、与那国島、竹富島、ハワイ島、礼文島、利尻島、奄美大島、豊島、直島、犬島、青ヶ島、八丈島、宮戸島、網地島、出島、金華山など。